「TOEIC公式問題集の効果的な使い方が知りたい!」
「TOEIC公式問題集ってたくさん出てるけど、どれがいいのかな?」
今回の記事はこのような疑問をお持ちの方に向けて書きました。
こんにちは。灯子です。
おかげさまで、2021年2月のTOEICで自己ベストの895点を取ることができました。
受験の約1ヶ月前から「せっかく受験料を払ってTOEICを受けるんだから、なるべくお金がかからない方法で効率良く高得点を狙いたい!」との思いから、公式問題集をすみずみまで使い倒す方法を調べて日々実践していました。
今回は、この内容を皆さまにシェアさせていただきたいと思います。
公式問題集を使って得点アップを狙うあなたのお役に立てれば嬉しいです。
なお、私がTOEICの対策に利用してきた他の教材などについてはこちらの記事も参考になさってみてくださいね。
もくじ
「公式TOEIC Listening & Reading 問題集7」について
こちらは2020年12月に発売された最新の公式問題集です。実際のTOEICと同じテスト形式で2回分の問題が掲載されています。
CDが付属している他、リーディングセクションの音声もダウンロードできます。
CDの再生機器がなくてもスマホやPCがあれば気軽に模試が受けられるのがとても便利でした。
ちなみに、音声のダウンロードにはaudiobook.jpへの会員登録(無料)が必要となります。
下記リンクからも登録できるので、PCからダウンロードご希望の方はアクセスされてみてくださいね。
ところで、公式問題集は数種類発売されているため「どれを買ったら良いの?」と思われるかもしれませんが、最新のものが最近の出題傾向をより反映しているそうなので、これからTOEICを受けるという方は新しいものを購入されるのをオススメします。
TOEIC公式問題集 オススメ活用法
本番と同じ時間制限を決めて解く
まずオススメしたいのが、本番のテストと同じように時間制限を決めて解くことです。
静かな環境と通しで2時間とまとまった時間が必要なのでなかなか難しいかもしれませんが、是非とも休日などにチャレンジされてみてくださいね。
なぜなら時間の配分・緊張・疲労などの色んな制約がある中で問題を解いた方が、より本番のシミュレーションに近くなるからです。
本番では試験監督が会場の教室のホワイトボードなどに開始時間と終了時間を書いてくださるので、自分でも同じようにメモなどに開始時間を終了時刻を記し、開始時間に合わせてリスニングパートの音声をスタートしましょう。
TOEICは問題数が多く制限時間内に全問解き終えるのはかなり難しいので、制限時間を超えても解き続けたくなりますが、そこはぐっと我慢しましょう。
ちなみに私も今回初めて公式問題集を時間通りに解いてみましたが、時間内に解き終わらないどころか、緊張のためリスニング力も読解力も落ち、途中で首と肩が痛くなってしまいました。
翌日は筋肉痛で上半身がバッキバキです。
自分の家なのにどれだけ緊張してたんでしょうね…。
情けないですがこれも練習、本番までに繰り返してなるべく慣れるようにしたいですね。
答え合わせをして自分の「現在地」を把握
模試を終えたらほっと一息、今度は問題集に付属の別冊「解答・解説」をみながら自己採点し、自分の「参考スコア範囲」を算出してみましょう。
採点によって自分の現在地、つまり自分が今どのくらいのレベルにいるのか、リスニングとリーディングのどちらが苦手なのか、また間違いの多いパートはどこなのかが把握できますね。
ちなみに、こちらは私が公式問題集7のテスト1にチャレンジしてみた日のツイートです。
こうして見ると、「参考スコア範囲」ってけっこう幅が広いんですね。
では、次は公式問題集を活用する上で一番大切な復習についての説明に入りましょう。
復習の鬼になる!
模試で一番やってはいけないことは「受けっぱなし」になってしまうことだと言われています。
せっかく自分の伸びしろが分かったのだから、ここから効率的に本番の得点アップにつなげていきたいですよね。
では、リスニング・リーディング別に私が実際にやってきた復習方法をシェアさせていただきます。
リスニングパート、リーディングパート 共通の復習
まずは全体を通して「解答・解説」を自分の解答と照らし合わせながら読み込み、和訳も確認して英文の意味を理解します。
知らない単語やフレーズの意味を把握し、必要であれば辞書を引いたりネットで検索して、発音やその他の例文なども確認します。
これらを読み上げながらノートなどに何度も書いて覚えてしまいましょう。
最初は知らない単語が多くていちいち検索するのが面倒になってしまうかと思いますが、特に新出単語の「発音」については必ず確認されておくことを強くオススメします。
また、間違った問題はもちろん、試験中に「分からないけどなんとなくAが正解のような気がする!」と感覚的に選択して、結果的に正解だった問題についても丁寧に解説を読んで、自分の選択の裏付けを確認しましょう。
さらに「他の選択肢ではなぜ誤答なのか?」という視点で見ると、例えばパート5(短文穴埋め問題)であれば「この空欄に入るのは形容詞だけ」、パート7(長文読解問題)では「この選択肢の内容は本文に書かれていない」などと明確な理由があるので、それらも一つ一つ納得しながら解説を読み進めましょう。
この作業は数をこなしていくと、問題のパターン化ができて解答のスピードアップにつながりますので、時間はかかりますが丁寧に取り組むのがオススメです。
では、次にリスニングパートとリーディングパート、それぞれの復習方法を説明していきます。
リスニングパートの復習
ここでは、リスニングに適した復習方法を順を追ってご案内します。
・テキストを見ながら音声を聞く
問題の会話や文章を、該当のリスニングの音声を流しながら目で追います。
文全体の抑揚や発音に耳を傾け、英文の意味が理解できるまで何度でも丁寧に聞きましょう。
また、文中の節の切れ目に「/(スラッシュ)」を書き入れると文構造や意味を理解しながら聞きやすくなるのでオススメです。
繰り返し聞くことで、英語特有の発音や抑揚がつかめてくると思います。
・最強の上達法「音読」
何度か音声を聞いたら、今度はゆっくり自分のペースで文章を音読してみましょう。
先ほど聞いた音声の発音や抑揚を真似しながら、また主語・動詞・目的語などの文の構造を意識しながら大きく声に出して読みましょう。
節の切れ目で自然な間を入れると、長い文章も読み上げやすいと思います。
10回ほど音読してみて、慣れてきたら徐々に読み上げるスピードを上げてみましょう。
単語の正しい発音を知った上で音読することで発音も良くなりますし、自分の声を聞きながら文章を見ることで、記憶に定着しやすくなるのでオススメです。
・オーバーラッピング
「オーバーラッピング」とは、音声を流し、それに合わせて文章を見ながら同時に読み上げることです。
自分のペースでできる音読と比べて、初めはスピードの早い音声についていくのが難しく感じるかも知れませんが、何度も繰り返すうちに英語独特の抑揚や緩急がつかめてくるはずです。
自分の音読と音声のギャップを埋めるイメージで取り組んでみると良いと思います。
こちらも10回ほど繰り返してみたら、かなり音声について行けるようになるのではないでしょうか。
・シャドーイング
最後は「シャドーイング」というものです。
シャドーイングでは、音声を聞きながら声に出して1~2語遅れて発音します。
このとき文章は見ません。
オーバーラッピングを行った後なら、聞き取りつつ発話し意味も理解することができるようになっていると思います。
シャドーイングはテキストを開かなくてもできるため、朝の支度や家事をしながらなど「手は動かしているけど耳と口が空いている」時間をしっかり有効活用できます。
こういう時間って、1日のうちでトータルしてみると想像以上に多いものです。
そんな時間にも取り入れやすいのが、忙しい学習者にとって嬉しいポイントだと思います。
私も毎朝起きたときからイヤホンをセットし、朝食の準備をしたり洗濯物を干しながらシャドーイングを行っています。
またマスク必須の最近は、1人でスーパーに買い出しに行くときもマスクの下でこっそりシャドーイングしています。
このおかげか、一度学習した新出単語やフレーズが別の問題文に出てきても意味をスッと理解できるようになったので、音読~シャドーイングの嬉しい効果を実感しています。
リーディングパートの復習
・精読
精読とは、細かいところまで注意してよく読むことです。
最初に「解答・解説」全体を読んで英文の意味を理解するようご説明しましたが、より丁寧に一文一文の細かいところまで分析しながら読み進め、文の構造が理解できるようにしましょう。
文の構造がわからなければそのままにせず、文法書などでその都度確認しましょうね。
また改めて知らない単語やフレーズがあれば、その一文ごとノートに書き出し、声に出して読み上げることで語彙を増やすことができます。
・テキストを見ながら音声を聞く
こちらはリスニングパートの復習と同じです。
問題文を見ながらリーディングパートの音声を聞き、目で追います。
知らなかった単語を自分のものにするために、正しい発音を知っておきましょう。
・音読
こちらもリスニングパートの復習と同じです。
「本番では黙読するだけなのに、音読は必要ないんじゃない?」と思われるかも知れませんが、音読すると単語や文の構造への理解が深まり、英文を処理できるスピードが上がると言われています。
ボリュームのあるリーディングパートを制限時間内にできるだけ多く解くために、英文を素早く処理できる能力を高めておきたいですよね?
リーディングだけに限らず、「音読は最強の英語上達法!」と言われているので、ぜひとも大きな声で何度でも読み上げましょう。
・オーバーラッピング・シャドーイング
リスニングパートの復習と同じです。
私の個人的な経験ではありますが、何度も繰り返すうちに長い文章に触れることに慣れて速読力がついたと実感しています。
悪い例:音源の聞き流しだけやるのはNG!
オススメできないのは、テキストをよく読んで理解することを抜きにして、ひたすら音声を掛け流しにするというものです。
なぜなら、もし知らない単語やフレーズがあれば何度耳で聞いても意味は理解できませんし、それでは語彙も増えてゆきません。
私もTOEICの対策を始めた頃は英単語や公式問題集のCDをかけ流しにしていたことがありますが、知らない英単語やフレーズの音と文字がつながっていなかったため、全く効果が感じられませんでした。
思えば残念な時間を過ごしてしまったものです。
どうか皆さんは私のような失敗をしないよう、音読や精読あってこその掛け流しだということを覚えておいてくださいね。
同じ公式問題集を2~3回回して完璧にしよう
ここまでの復習が一通り終わったら、1~2週間経ってテストの内容を程よく忘れた頃にもう一度解いてみるのをオススメします。
繰り返しの復習の効果が出て、初めて解いたときと比べて格段に理解力がアップしているのではないでしょうか?
「なぜこの回答になるのか?知らない単語はないか?」などと考えながら、以前より余裕を持って解けるようになっていると思います。
間違えたところは前回の復習と同じように、知らない単語やフレーズの穴を埋めるように丁寧に復習していきましょう。
このような流れで公式問題集を2~3回回す頃には、その問題集に出てくる語彙や話題については、全体的に馴染みのあるものになっているでしょう。
そして、本番までまだ時間的な余裕があるようだったら、別の公式問題集やパートごとに対策できる参考書の購入を検討されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は公式問題集の効果的な使い方についてシェアさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
TOEICで得点アップを目指すあなたの学習のお役に立てれば幸いです。
では、最後までお読みくださりどうもありがとうございました。
TOEIC公式問題集の120%有効な活用法が分かります。